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2021.12.01|HUSニュースアーカイブス

#013[国内初]1983(昭和58)年、Falling Weight Deflectometer(落錘式撓測定器)を導入

1983(昭和58)年、北海道工業大学(現 北海道科学大学)の合同実験室等に、数多くの最新鋭設備が導入されました。

その中でも、オランダのシェル石油の研究所で舗装の撓みを測定する目的で開発された落錘式撓測定器(らくすいしきたわみそくていき)通称「F.W.D」は、国内で初めて北海道工業大学に導入されました。

 

F.W.Dを導入したのは、社会基盤工学科の名誉教授である笠原篤先生です。

 

 

道路舗装研究の第一人者である笠原先生は、北海道大学で博士号を取得した後、1979年に北海道工業大学に教員として就任されました。

1982年、カナダのウォータールー大学へ半年間留学し、舗装マネジメントシステムやアスファルト舗装の寿命年数のデータを得るために有用なF.W.Dなどについて研究。

帰国後、本学で学生へアスファルト舗装研究を指導するにあたり、F.W.Dの導入に向け動き始めます。

 

「F.W.Dはトレーラー型式になっているため、車検をとらなければなりません。当時の自動車短期大学のOBの方にも協力していただきました。道内はもとより本州の道路、空港の滑走路など学生とF.W.Dと共に全国いろんな場所へ行きました。」と当時を振り返ります。

 

 

笠原先生は現在、道路工業株式会社で技術顧問を務められています。

事務所には、2019年に会社の創立70周年・創業95周年を記念して「笠原ライブラリー」が設けられ、先生が寄贈した道路関係の書籍や研究論文が所蔵されています。

 

 

写真の「舗装マネジメントシステム」は、留学先のウォータールー大学のR.ハース教授とW.R.ハドソン教授が1978年に刊行した洋書を、笠原先生が所属する北海道土木技術会舗装研究委員会が1989年に日本語翻訳したものです。

笠原先生は「それまでは洋書しかありませんでしたが、色んな方に手に取っていただけるように翻訳出版しました。日本初の舗装マネジメントシステムに関する専門書です。」とお話してくださいました。

 

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