2020年3月2日(月)、T型フォードの「エンジンスターターと駆動系統の点検」を、本学E棟のHUSプラザで行いました。
前回はエンジンスターターによる始動を試みたものの、クランキング(エンジン始動)ができなかったことから、今回はジャッキアップし車輪を浮かせた状態で、クランキングできるかを実験しました。
結果は残念ながら前回と同様で、エンジンスターターは正常に作動するものの、クランキングはできませんでした。しかし、ラジエーターの冷却用ファンが「ぴくっ」とわずかに動いたことから、エンジンスターターの回転動力は伝わっているようでした。
そして、スターティングハンドルを回しても非常に重たいことから、エンジン内の抵抗が大きすぎて回転まで至らない可能性が高いことが推測できました。
次回以降にエンジン内の状況確認を進めていきます。
その他、タイヤの着脱を行い、摩耗や故障がないかを点検しました。
軸部のグリスアップが必要であることと、後輪のドラムブレーキはブレーキライニングの摩耗が激しい為パーツの交換が必要であることがわかりました。また、ブレーキが正常に作動しているかの確認も今後行う予定です。
今回の作業中に、思わぬ発見がありました!
車体前席ドアの内張に、1957年(昭和32年)に整備を行った記録が残っていることをメンバーが偶然発見。
本学の教職員課にて確認したところ、氏名の記載があった井上新太郎さん、矢田武さんは、北海道自動車学校の整備工として当時本法人に勤務されていた方だということがわかりました。
本法人の歴史の重みと偉大な先人の足跡に触れることができた、とても印象的な出来事でした。
本プロジェクトでは、今後も「T型フォードの再生」を目標に、メンバー一丸となって取り組んでいきます。見学や途中参加も大歓迎です。皆さんで本法人のルーツの象徴であるT型フォードを再生させ、その歴史を未来へと繋げていきましょう!
・プロジェクトの詳しい情報は、プロジェクト紹介ページでご覧ください。